プロレス やらせ 何が面白い アイキャッチ

プロレスはやらせ、何が面白いんだ?いや違う、あれはマジだよ、なんていう論争は昭和の時代からあります。

私の子供時代のスター選手は、ジャイアン馬場とアントニオ猪木。

テレビがある家にみんなが集まって試合を観る。
カラーでもなく、まだ白黒テレビの時代でしたが、「おぉ!痛そう…」「ウッシャー!」、もう半端ない盛り上がりでした。

そんな時代でしたので、昔懐かしのプロレスラーやワザの名前が出てきますよー。

プロレスはヤラセなのか?
についても書いてるので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

プロレスはやらせなのに何が面白いのか?マジやらせなのか?マジガチなのか?ホントのところどうなのよ?

先に言っちゃいますね。
プロレスは打ち合わせがあって、ほぼその通りに進められていますよ。だってそうじゃなきゃオカシイんだもの。と私は思っています。

いやいや、やらせと言うと言葉の響きが悪いので、言い方を変えますね。
緻密に計算された肉弾戦の人間ドラマ、という表現がシックリくるかなぁ。

ストーリーの存在

ジャイアント馬場の宿敵、として私が思い浮かぶのが、アブドーラ・ザ・ブッチャー。

まず馬場がブッチャーにやられる。
ブッチャーの凶器はフォーク、で、フォークでチョーク攻撃、フォークの先っちょで突っついて、馬場の額から流血。

馬場の動きがだんだん悪くなり、そしてあの馬場グロッキー状態。
グロッキーレスラーと化した馬場は、とにかく遅い。スローモーションかストップモーションかってくらい遅い。

観戦してる人のイライラが募る、ブッチャーへの憎しみが募る。

防戦一方だった馬場が額から血を流しながら、荒い息遣いで徐々に反撃に転じる。
ヒーロー覚醒、流血をものともせず戦う男がベールを脱いだ。

16文キック、そして32文キック。
場外乱闘になって、ブッチャーの頭を放送席の机に叩きつける。
「キャァー!」とブッチャーが奇声を発する。

マジでやってるのかよ!口を半開きにして、ビックリひきつり笑いをしながら見ている最前列のお客さん。

そして馬場の勝利。

感情移入させるところがワザとらしい

前半はブッチャーにやられ放題。
後半から馬場がカッコイイことやり放題。

ストーリーがあればこそ、会場のお客さんも、テレビ観戦の人も、感情移入が強くなる。

馬場が勝つと、日本はきょうも大丈夫だ、みたいな一体感に包まれる。翌日の学校はプロレスの話題で持ち切り。

なぜに自分から技を受けるのか?

そういう手順で仕合を進めるよ、な打ち合わせができてるからでしょ。
だって、そうとしか思えないもん。

ロープの反動を利用して、ブッチャーが馬場に向かっていく。
タイミングを計って、馬場の空手チョップがブッチャーの喉元にバッチーン!とさく裂。

ブッチャーのけぞってマットにひっくり返る。

打ち合わせができてるからこそワザが決まる。

・ランニングネックブリーカー
・ブレーンバスター
・コブラツイスト
・ウエスタンラリアート
こんなワザ、打ち合わせでもしてなければ、あんなにキレイに決まらないでしょう。

プロレスの試合の勝敗は決まっているのか?

私は、決まっている、と思っています。
何の確証もないですよ。ただ自分の感覚でそう思ってるだけです。

ワザをかけても、かけられても、プロレスラーは命がけなのは間違いないでしょう。

ロープの最上段からフライング○○なんていうワザなんて、ちょっと間違って首をゴキッとかやっちゃったら大変なことになりますからね。

命がけで見せてくれるところに、プロレスファンは惹かれているのは間違いないと思います。

 

ヤラセなのにどうして怪我をするの?っていう疑問あるよね?

新日本プロレスのBUSHI選手が負傷したことがあります。
ご記憶の方も多いかと思います。

避けるタイミングが合わなくて頭からリングに落下、病院の検査で、
『急性硬膜外血腫、脊髄震盪、第12胸椎骨折、全治6ヶ月』
という診断結果だった、というものです。

なぜタイミングが合わなかったのか、というのは知りようもありませんが、流れが決まっているとしても、こんな不測の事態もあるということですね。

プロレスラーの脂肪と筋肉は鎧と同じ

プロレスラーの筋骨隆々たる体格は意味があります。
ぶつかった時のショックから身を守るためのクッションとして、脂肪と筋肉が必要なのです。

昔の仕事仲間で極真空手の有段者がいましたが、彼も同じことを言っていました。

守る、魅せる、プロレスラーの筋肉には2つの意味があるようです。

怪我をすると仕事ができなくなる

『怪我をさせた選手は2流。でも怪我をした選手は3流。』
という言葉がプロレス界にはあるようです。

怪我をしてしまうと試合に出られないから、お客様に喜んでもらうことができない。
お客様を悦ばせることが出来ないプロレスラーは3流、という意味なのだそうです。

実際、プロレスラーは怪我をしないためにメチャメチャ練習して鍛えています。
・腕立て数百回
・スクワット1000回
・首を鍛えるために人を乗せて首ブリッジ
・ダメージを最小限にするために受け身の練習

だからこそあんなにスゴい筋肉なわけですが、それは同時にプロ根性の表れでもあるんですね。

 

プロレスは肉弾戦のエンターテインメント

肉弾戦のエンターテインメント、これこそがプロレスを表現するのにピッタリな言葉なんじゃないでしょうか。

映画やテレビドラマと決定的に違う要素

プロレスはストーリーのある肉弾戦、キン肉マンたちのドラマです。
レスラーはアクターなのです。

痛くないのに痛いふりもする
痛いのに痛くないふりもする
演じてるところは映画やテレビと一緒。

でもガチで肉体がぶつかり合うところはプロレスの真骨頂。

某大学の大学祭で、プロレス同好会の試合を観たことがありますが、同好会レベルでも鍛えています。
ワザも体格も意外と本格的で、リングもしっかり作られていました。

ブレーンバスターやら、ウエスタンラリアートやらが決まる。
ズダーン!ぼこッ…、大きい音、鈍い音、ワザが男子の急所に入っちゃって呻き崩れる、それはもうたぶん実戦さながら。

同好会であってもなかなかのガチ度だったので、観客は大喜び。
アナウンスも上手に笑いを取っていて、バランスよく楽しめました。

鍛えた男たちが体をぶつけ合ってファイトする。
汗が飛び散る臨場感。
間違えるとケガをするハラハラ。
これが、映画やテレビドラマと決定的に違うプロレスの魅力です。

どうせヤラセじゃん!な感情は捨てよう

ここまで読んでくださってる方、ありがとうございます。

で、ここまで読んでいただいて、いかがでしたか?
プロレスに何かアツイものを感じていただけたでしょうか。

鍛え上げた男たちが、お客様を悦ばせるために、怪我をしないように、キャラを演じて、頑張っているのです。

映画やドラマは、作りものだとわかっていても、感情移入して涙することって多いですよね。

映画やドラマは撮り直しが出来て、編集ができて、仕上がりを完璧に近づけることができます。

しかしだ、プロレスはナマ本番みたいなもんです。
お客さんが入ってる中で、思いっきり体を使って演じなくてはならない。ためらったりすると怪我どころか、命に関わる事態だってあり得る。

そんな緊張感の中で仕事をしている愛すべきプロレスラーたちがいるんです。
かつては強い男の代表、本物のヒーロー、子供の夢でもありました。

ストーリーがあってもイイじゃないですか。
応援目線でプロレスを楽しみましょうよ。

やらせだとしても、やっぱりプロレスは面白い

なぜプロレスは面白いのか?
100%ヤラセでやろうしてもできない、からだと思います。

いくら綿密に打ち合わせを重ねたとしても、試合本番で100%再現することは出来ないでしょう。
タイミングが合わなくて怪我をしてしまった、というのはヤラセには出来ないからです。

不測の事態にならないように、命に関わることにならないように、そんな緊張感の中でプロレスラーは仕事(試合)をやっているはずです。

緊張感が作り出す独特のテンション。
これがプロレスを面白くしてるんじゃないでしょうか。

おすすめの記事